こんにちは!ゆい先生です!
もうすぐGWも終わってしまいますね。
GW後は新入園児の子達は入園当初の状態に戻ってしまう事があるので今から園に行くのが少し怖いです(笑)
しかし、4月の頃より園に慣れるのが早いはずなので早く楽しんで園に来てもらえるように頑張りたいと思います。
さて、今日はみなさんに質問。
子どもが何かあった時に、どうするか迷う事ってありませんか?
僕たち保育士は子どもの性格や今の発達状況等を見て、ここは叱る!とかここは褒めて伸ばそう!とかあえてスルーしよう!とかを決めています。
え?スルー?先生子どもを無視してるんですか?
いやいや、スルーは無視とは違いますよ!では、そこからお話していきましょう!
スルーと無視の違い
さて、先ほど僕が言った「スルーする」という言葉を聞いて知らんぷりして無視をしていると思った方はいますか?
実はこれ、全く違うんです。
例えば、A君が入園してすぐにかけっこで転んでしまったとします。
その時A君は泣いてしまったんのですぐに駆け寄って助けます。
では、そのA君が何か月か経ったある日また、かけっこで転んでしまいました。
その時も先生はすぐに駆け寄るべきでしょうか?
答えはそうとは限らないです。
A君が以前と同じように泣いて動けなくなってしまうのなら助けてあげるべきです。
しかし、転んでも泣いていたとしても自分で立ち上がって走りなおそうとしていたらどうでしょう?
その時に先生がすぐに助けに入っていたらA君が頑張って走りなおす事はしなくなってしまいます。
その時に必要なのがスルーする技術です。
先生はあえて助けに行くことはせずにゴールまで見守ります。
その後声をかけたり手当をしてあげたりします。
今回の例はちょっと極端で、実際はスルーとは違い頑張れ!と声をかけたりしますが…
これって無視とは全然違いますよね。
無視というのは 相手を拒否する気持ちがあるものです。
ここでいうスルーするとは 子どもを信頼して援助する気持ちがあるものです。
子どもの問題行動には目的がある
子どもが困った行動をしたときにパパやママは褒めたり、叱ったりして子どもをどうにか子どもの気持ちを変えようと頑張ると思います。
しかし、子どもは目的があって問題行動をとるのです。
例えば…
この様な場合
子どもが問題行動をとる理由は何でしょう?
1の場合は兄がおもちゃをとったとか、叩いたとか…
2の場合は疲れてしまって歩きたくないからとか…
様々な理由があるかと思いますが、大きな理由は
注目してほしい
という事です。
1の場合兄弟げんかをして弟が大きな声で泣いています。
ママはきっと仲裁に入り、お兄ちゃんなんだから貸してあげなさいとかお話をしますよね。
2の場合「泣くのはやめなさい」「歩かないと帰れないよ」等とお話するでしょうか?
ここでケンカの仲裁に入り兄を叱ったり、泣くのはやめなさいとダメな所に注目してしまうと子どもはそこが注目されるのでそのダメな行動が増えていってしまいます。
なのでそのダメな部分はスルーして他の出来ている部分に注目してお話をする事が大事なのです。
具体的にどうやってスルーしてどこに注目する?
ダメな面はスルーしていい面に注目するって分かったけど…具体的にどうすればいいの?
それでは具体的にお話していきましょう。
2のパターンを軸にお話していきます。
2のパターンのダメな所は
という事です。
なのでそこはスルーします。叱ったりする事はしません。
まずは共感します。
「今日も幼稚園頑張ったよね?どうしたの?疲れたの?」
その後、少しだけ歩み寄ってもらえる声かけをします
「疲れる事もあるよね?でもママこの後用があって急がないといけないんだ。だから少しだけ歩ける?」
こんな感じで声掛けしてみるのです。
そこで少しでも歩いてくれたら
歩いてくれてありがとう!お家についたら休憩しようね!
と感謝と途中で励ましを入れつつお家まで歩けたら
頑張って歩けたね!ママ助かった!ありがとう!
と声をかける流れです。
ここではマイナスな面はスルーして少しでも出来ている事頑張れている事に注目して声をかけています。
まとめ
もちろん毎回こんな声かけが出来るわけではないと思います。
パパ・ママも人間です。疲れたりイライラしていたりする事もあると思います。
ですが子どもの行動には注目してもらいたいという目的があると分かってるだけでも子育てがしやすくなりませんか?
今日は時間や心に余裕があるなと思ったらこのスルーの技術を使ってみてくださいね。
今回の記事も少しでもみなさんの力になれていたら嬉しいです!
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